ココナッツオイルが世界中で大ブームになったのは、アルツハイマー病に効果があると証明されてから。
アルツハイマーや認知症の改善に劇的に効く薬がない中、なぜココナッツオイルが良いのでしょうか?
アルツハイマー病とは?
脳の神経細胞に変性が生じ、脳のエネルギー源である「ブドウ糖」が上手く使えなくなり、エネルギーが脳に届かないため、記憶力や判断力が低下したり、指令ミスを起こして徘徊や暴言などの症状を引き起こしたりする病気。
「アルツハイマー病」と「認知症」は、同じ病気だと思われがちですが、正確には同じ病気ではありません。
アルツハイマー病は、いわば脳の病気ですが、認知症は脳機能が低下することによって物忘れは激しくなるけれど脳の病気ではありません。
つまり、アルツハイマー病は認知症を引き起こす原因になりますが、認知症がアルツハイマー病を引き起こす原因にはならないのです。
なぜ、ココナッツオイルがアルツハイマー病に効果があるの?
ココナッツオイルは、主に中鎖脂肪酸という脂質でできています。
腸で消化され吸収された糖質は肝臓でグリコーゲンになり、タンパク質はアミノ酸になり、脂質は中鎖脂肪酸になります。
糖質もタンパク質も肝臓で分解されるとブドウ糖になりますが、脂質の中鎖脂肪酸だけは「ケトン体」に分解されます。
この「ケトン体」というのがポイント。
アルツハイマー病は、「ブドウ糖をエネルギー源に使えない」と先述しましたが、ブドウ糖に代わるエネルギー源が「ケトン体」。
中鎖脂肪酸が肝臓で分解されてケトン体になり、神経細胞に届いたケトン体は、細胞内のエネルギーを作るミトコンドリアの中で、エネルギー物質に変換されて働きます。
つまり、
ので、記憶力や判断力が低下していた症状を改善してくれるというわけなのです。これが、中鎖脂肪酸という脂質でできてるココナッツオイルが、アルツハイマー病に効果があると証明された理由です。
アルツハイマー病の改善にどれだけ食べたらいいの?
1日3回、大さじ2杯ほどのココナッツオイルをそのまま食べます。
または、食事や飲み物などに混ぜても構いません。
ケトン体効果は4~5時間持続します。
認知症にも効果があるの?
動物実験では予防効果があることが分かっていますが、まだ研究が追いついていないのが現状だそう。
しかし、認知症は脳の変性が10~20年かけて進行した後に障害が出るので、 でしょう。
通常、健康な人であれば1日大さじ2~3杯が目安になるので、認知症予防目的の場合も1日大さじ2~3杯の量を目安に摂取して下さい。