2017年4月18日放送の林修先生の今でしょ講座は、サラダ油・オリーブ油・えごま油・亜麻仁油 4大油正しいとり方検定!
正しくとれば健康になる、と今話題の油ですが、間違ったとり方をすれば血管が硬くなって動脈硬化になったり、脳は認知機能が下がったり・・・油は正しくとらないと体の全ての機能を低下させてしまうとのこと。
全ての油
●品質を劣化させないために油はどこにしまっておけばいい?
油の保管場所は重要!
酸化の条件は、熱・空気・光。
油は「光」でも酸化してしまうので、暗くて温度が低いシンクの下に保存するのがベスト。
●油っこいものを朝に食べると体に悪い?
油の役割は、皮膚の保護・再生、細胞膜の構成、体内のエネルギー源。
体内で使われずに余った油は体に溜まって脂肪になるので、油物は夜より朝に食べる方がオススメ!
朝に油をとると活動のエネルギーとして消費されやすいので有効です。
●油のプロが選ぶ健康にいい今注目の油とは?
脳卒中の予防に期待できる成分「パルミトレイン酸」を含むのが、マカダミアナッツオイル。
パンにつけて食べたり、コーヒーに入れたりして食べるのがオススメ。
マカダミアナッツオイルの適量は、1日小さじ1杯程度です。
サラダ油
●揚げ物で使ったサラダ油は、使いまわしても体に害が出ないのは何回くらいまで?
健康のためには、油の使い回しはダメ!
1回使用した油は、基本的には使い回さない方が良い。
酸化した油を使い続けると、動脈硬化や肌荒れの原因になる可能性があります。
もともとサラダ油は、サラダにかけて食べるために作った油で、サラダ油は熱に弱く酸化しやすいのが特徴です。
油の酸化=鉄が錆びるのと同じ。
私たちの体は細胞でできていますが、細胞の膜は全て油でできています。
酸化した油は細胞膜を硬くしてしまい、新陳代謝が悪くなります。
酸化した油をとり続けると、細胞膜が正常に構成されなくなり、機能が低下します。
肌はカサカサになり、血管は硬くなり動脈硬化に、脳は認知機能が低下したりします。
健康&節約のための天ぷらの揚げ方
フライパンに数センチ油を入れて、少量の油で両面を揚げるのがオススメです。
オリーブ油
●オリーブオイルは揚げ物に使っていい?
主にサラダやマリネに使うオリーブオイルですが、オリーブオイルの特性を考えると、むしろ揚げ物にはオススメ。
オリーブオイルは、サラダ油に比べて”熱に強い”ので、揚げ物に適しています。
また、加熱調理に向いたオススメの油は、熱に強く値段も安い米ぬかで作った米油です。
熱に強い油(酸化しにくい)と熱に弱い油(酸化しやすい)の見分け方
油の成分は主に「脂肪酸」という成分でできていますが、この脂肪酸の違いによって熱に強い油と熱に弱い油に分けられます。
熱に弱い油は、オメガ3脂肪酸やαリノレン酸のえごま油、亜麻仁油。
比較的熱に弱い油は、オメガ5脂肪酸やリノール酸の大豆油、サラダ油、ごま油。
熱に強い油は、オメガ9脂肪酸、オレイン酸のオリーブ油、米油、菜種油。
●オリーブオイルは種類によって栄養は違う?
オリーブオイルは種類が違っても、栄養成分はほぼ同じで、香りや風味などの品質の違いだけ!
オリーブオイルには、いろいろな種類や値段がありますが、オレイン酸の含有量はほとんど変わりません。
●ヘルシーなイメージのあるオリーブオイルのカロリーは?
油のカロリーは全て同じで、1g 約9kcalと決まっています。
えごま油&亜麻仁油
えごま油・亜麻仁油は、オメガ3の油で、αリノレン酸を豊富に含んでいます。
αリノレン酸は体に入ると「EPA」や「DHA」に変わります。
EPAやDHAは、脂肪の燃焼を助けたり、動脈硬化の予防、認知症の予防などの効果があり、脳の細胞が一番いい状態を維持する役割をしてくれます。
●栄養成分を無駄にしないために、えごま油・亜麻仁油は加熱して使うとダメ?
短時間(5分程度)なら加熱してもOK!
軽く野菜を炒めた後、えごま油を振りかけて調理したり、お味噌汁に入れたり、加熱調理にも使えます。
1日小さじ1杯程度が目安です。
●えごま油・亜麻仁油と一緒にとるといい食べ物は?
オメガ3の油×にんにくで認知症予防の効果がアップします。
にんにくの中に含まれているビタミンB6が重要!
ビタミンB6、B12、葉酸は、認知症のリスクを高める成分を減少させるという働きがありますが、オメガ3脂肪酸が足りている人
には効果があり、オメガ3脂肪酸が足りていない人には効果がないとのこと。
つまり、両方セットでとると効果が期待できます。
B12は鮭、しじみ、葉酸は枝豆、モロヘイヤなどに含まれています。
●えごま油・亜麻仁油の脂肪燃焼を助ける効果を最大限に活かすには?
オメガ3の脂肪燃焼効果は、運動前にとらないと損!
運動する4時間前に飲むのが効果的だそう。
オメガ3の油は、他の油より効率的に脂肪燃焼を助けるという性質があります。
オメガ3の油を日常的にとっている人は体温が高く、冷え性になりにくいとのこと。