2016年4月19日放送の林修先生の今でしょ講座は、スーパーフードと言われるチアシード・マヌカハニー・アサイーの医学的メリット・デメリット。
教えてくれたのは、食と医学のプロフェッショナル、カラダクリニック銀座の内科医、関由佳先生。
チアシード
中南米などで古くから食べられているチアシードは、チアという植物の種子。
メリット
オメガ3系脂肪酸が豊富。
チアシードに含まれるα-リノレン酸が体内でEPA・DHA(魚に含まれる油)に変化して、炎症を抑えてくれる成分を作り出し、動脈硬化を予防。
現代人は、魚を食べる量が少なくなり、オメガ3系の油を摂る機会も少なく、炎症を起こすオメガ6系(サラダ油など)の油を摂りすぎてしまう傾向にあります。
デメリット
大量に食べるとカロリーの摂り過ぎになる。
チアシード100gでご飯約2杯分のカロリーになります。
オメガ3系脂肪酸の摂取基準は、1日大さじ1程度(チアシード約10g)。
チアシードの食べ方
「スープに入れる」のは、医学的にNGな食べ方。
α-リノレン酸は熱に弱いため、加熱するとα-リノレン酸を損なう恐れがあります。
チアシードの医学的に正しい食べ方は、「すってドレッシングに入れる」。
チアシードは種なので、すり潰すことによって種の中の栄養分が吸収しやすくなります。
ドレッシングに入れる理由は・・・
野菜に含まれるβカロテンやビタミンE・Kは、脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率がアプするため。
茹でたほうれん草や温野菜のドレッシングとしてかけて食べるのがオススメ。
●チアシードドレッシングの材料
・ドレッシング(普段使っているもの)・・・大さじ1
・すったチアシード・・・小さじ1
ジュレ状のチアシードドレッシングの出来上がり!
マヌカハニー
マヌカハニーとは、主にニュージーランドやオーストラリアに生息するマヌカという植物の花の蜜が原料のハチミツ。
メリット
マヌカハニーには、抗菌作用を持つ成分「メチルグリオキサール」が豊富に含まれている。
デメリット
糖分を摂りすぎると血糖値の上昇に繋がるので、高血圧や血管疾患を引き起こす一因になるので、摂り過ぎに注意。
1日の適量は、ティースプーン2~3杯。
マヌカハニーの食べ方
食後の満腹状態だと抗菌作用が弱まるため、「食後の飲み物に入れる」のは、医学的にNGな食べ方。
マヌカハニーの医学的に正しい食べ方は、「空腹時に直接なめる」。
マヌカハニーの抗菌成分は、胃に食べ物が入ってない方が胃の粘膜の隅々にまで届きやすいため。
アサイー
アサイーとは、赤道直下のアマゾン川流域で育つヤシ科の植物で、紫外線に対抗するためいろんな栄養素を蓄えています。
アサイーには抗酸化物質が豊富に含まれています。
この抗酸化物質が活性酸素を除去し、細胞の老化を防いでくれます。
メリット
アサイーには、女性に必要な栄養素「鉄分」が豊富に作られています。
肌を作るコラーゲンは、鉄分がないと作られません。
また、アサイーに含まれるポリフェノールは、鉄分の吸収を良くする働きがあります。
デメリット
鉄分が豊富なアサイーは、肝機能が低下している人が摂り過ぎると肝機能障害を引き起こす恐れがあります。
マヌカハニーの食べ方
一緒に摂るとアサイーの鉄分を逃してしまう飲み物が「コーヒー」。
コーヒーに含まれる成分「タンニン」が鉄分の吸収を阻害してしまうためです。
また、緑茶や紅茶にもタンニンを多く含んでいます。
コーヒーや緑茶などを飲む目安は、アサイーを食べてから30分~1時間後。
イチゴと甘酒のアサイースムージーがオススメ。
イチゴのビタミンCが鉄分の吸収をアップ、甘酒などの発酵食材が腸の善玉菌を増やします。
アサイーは、朝食に摂ると紫外線対策になるとのこと。